「変化の割合、求め方は習ったけど…結局これ何を出してるの?」

中2の数学で一次関数に入ると、必ずと言っていいほどここで手が止まる。大野城市・春日市あたりで指導していても、1学期期末前のこの時期に一番質問が多いのが、まさにこの「変化の割合」だよ。

公式は知ってる。でもなぜか答えが合わない。符号がズレる。そもそも何を計算してるのか腹落ちしてない——。今日はその3つを、まとめて片付けよう。

この記事でわかること
・変化の割合が「結局なにを出している数」なのか
・中学生がつまずく3パターンとその直し方
・一次関数 y=ax+b の a が変化の割合そのものだという正体

そもそも「変化の割合」って何を出してるの?

まずここをハッキリさせよう。変化の割合は、

変化の割合の定義
変化の割合 = yの増加量 ÷ xの増加量
(xが1増えると、yがいくつ増えるか、を表す数)

ポイントは後ろの一文。「xが1進んだら、yはどれだけ動くか」を表してるんだ。坂道の“きつさ”みたいなもの。だから一定の一次関数では、どこで測っても同じ数になる。これが後で効いてくるよ。

👦
先生、増加量って“今の値”を入れちゃダメなんですか?
👨‍🏫
そう、そこが第1のワナ。増加量は「あと − まえ」の“差”だよ。値そのものじゃない。

つまずきパターン①:増加量に「値そのもの」を入れてしまう

一番多いミスがこれ。

約8割
の生徒が最初にやる差し違え

例題で見てみよう。

例題1 一次関数 y=3x+2 で、x が 1 から 4 まで増えたときの変化の割合を求めなさい。

よくある間違い

x の値「4」、y の値「14」をそのまま使って
14 ÷ 4 = 3.5
…と計算してしまう

正しい解き方

増加量=あと − まえ
xの増加量=4 − 1 = 3
yの増加量=14 − 5 = 9
変化の割合=9 ÷ 3 = 3

「増加量」は必ず引き算。x も y も「変わったあとの値 − 変わるまえの値」。ここを“差”だと体に入れるだけで、正答率がガラッと変わる。

合言葉
増加量はぜんぶ「あと ひく まえ」。値を直接わらない。

つまずきパターン②:yを先に書いて、わり算の向きを逆にする

次に多いのが、わる順番のミス。「yの増加量 ÷ xの増加量」なのに、つい xの増加量 ÷ yの増加量 とやってしまう。

👦
どっちを上にするか、毎回わからなくなります…
👨‍🏫
「y の増加量が“分子(上)”」で固定。読み方が「y の増加量 ÷ x の増加量」=「y分のx」じゃなく「x分のy」だよ。

覚え方はシンプル。「下にx、上にy」。分数で書くなら

向きを間違えないコツ
変化の割合 = yの増加量 / xの増加量
→ 分母(下)が x、分子(上)が y。
エックスぶんの、ワイ」と声に出して書く。

グラフの傾きを「右に進んだぶん(x)に対して、上にどれだけ上がったか(y)」と考えると、自然に x が下・y が上になる。坂道のイメージとつながるね。

つまずきパターン③:負の数で符号がぐちゃぐちゃになる

最後は、減るときの符号。x や y が減るときは増加量がマイナスになる。ここで符号ミスが起きる。

例題2 一次関数 y=−2x+5 で、x が 1 から 4 まで増えたときの変化の割合を求めなさい。

落ち着いて「あと − まえ」でいこう。

よくある間違い

yが減ってるのに引き算の向きを変えて
yの増加量を +6 と書いてしまい
変化の割合を +2 と答える

正しい解き方

x:4 − 1 = 3
y:(−2×4+5)−(−2×1+5)
  = −3 −(3)= −6
変化の割合=−6 ÷ 3 = −2

減るときはちゃんとマイナスをつける。「あと − まえ」の順番さえ崩さなければ、符号は勝手に正しくなるよ。順番をいじらないのがコツ。

実は…変化の割合 = y=ax+b の「a」

ここまでやって、例題1の答えが 3(式は y=3x+2)、例題2の答えが −2(式は y=−2x+5)だったことに気づいたかな?

いちばん大事な正体
一次関数 y=ax+b では、
変化の割合 = a(xの係数) で、いつも一定!

つまり、式が y=ax+b の形になっていれば、わざわざ増加量を計算しなくても、x の前の数 a を見るだけで変化の割合がわかる。例題1なら式を見た瞬間に「3」、例題2なら「−2」。

ただし、テストでは「増加量から求めなさい」と過程を聞かれることも多い。だから、

この2つを両方持っておくのが、福岡県の入試でも強い。福岡の公立入試は大問1の独立小問の配点が大きいから、一次関数の変化の割合みたいな“即答できる基本”を落とさないことが点数に直結するんだ。

確認テスト(手を動かそう)

仕上げの3問
① y=5x−1 で、x が 2 から 6 まで増えたときの変化の割合は?
② y=−4x+3 の変化の割合を、式を見て即答すると?
③ x の増加量が 2、y の増加量が −8 のとき、変化の割合は?

答え合わせ: ① 式の a を見て 5(増加量で確かめても yの増加量20 ÷ xの増加量4 =5)。 ② −4(a がそのまま変化の割合)。 ③ yの増加量 ÷ xの増加量 = −8 ÷ 2 = −4

3問ともサッと出せたら、変化の割合はもう怖くない。間違えた問題だけ、もう一回「あと − まえ」と「上がy・下がx」を声に出して解き直そう。覚える時間より、すぐ解いて間違えた所だけ直すほうが、テスト本番では何倍も伸びるよ。


一次関数は、この変化の割合がわかると「直線の式を求める」「グラフをかく」がぜんぶ地続きになる。1学期期末でここを固めておくと、2学期も入試もラクになる。大野城市・春日市で「うちの子、関数だけ苦手で…」という相談は本当に多いけど、つまずく場所はだいたい今日の3パターンに収まる。順番に直せば、ちゃんと取り戻せるよ。

お子さまの成績アップ、一緒に目指しませんか?

無料相談はこちら