化学反応式の係数合わせ、「なんとなく」で解いてない?

化学反応式の問題で、こんな経験はないかな?

実はこれ、係数合わせの手順を知らないまま感覚で解いているのが原因なんだ。

70%
以上の生徒が係数合わせでつまずく
3
ステップで確実に解ける

今回は、係数合わせの正しい手順よくある間違いパターンを一緒に見ていこう。


まず確認!化学反応式のルール

化学反応式には絶対に守らなきゃいけないルールがある。

化学反応式の大原則
矢印の左側と右側で、各原子の数が同じになるようにする
原子は反応の前後で増えたり減ったりしない。これが係数合わせの根拠だよ。

たとえば、水素と酸素から水ができる反応を考えてみよう。

まず化学式だけ書くと:

H₂ + O₂ → H₂O

このままだと…

だから係数をつけて数を合わせるんだね。


係数合わせの3ステップ

係数合わせの手順
ステップ1:化学式を正しく書く(化学式自体は絶対に変えない!)
ステップ2:種類が多い原子・複雑な分子から先に合わせる
ステップ3:最後に全部の原子の数を確認する

実際にやってみよう

例題:水素の燃焼 H₂ + O₂ → H₂O

ステップ1: 化学式はこのままでOK。

ステップ2: O(酸素)に注目。左は O₂ で2個、右は H₂O で1個。右を2個にしたいから H₂O の係数を 2 にする。

H₂ + O₂ → 2H₂O

すると右側の H は 2×2 = 4個になった。左の H₂ では2個しかないから、係数を 2 にする。

2H₂ + O₂ → 2H₂O

ステップ3: 確認!

完成! 2H₂ + O₂ → 2H₂O


よくある間違い3パターン

間違い① 化学式の数字を変えてしまう

よくある間違い

H₂ + O₂ → H₂O₂
(Oを2個にするためにH₂Oにした)

正しい考え方

H₂ + O₂ → 2H₂O
(化学式は変えずに係数で調整する)

H₂O₂ は過酸化水素(オキシドール)で、水とは別の物質だよ! 化学式の右下の小さい数字(添え字)は絶対に変えちゃダメ。変えていいのは化学式の前につける大きい数字(係数)だけ。

👦
係数と添え字の違いがよくわかりません…
👨‍🏫
添え字(小さい数字)は「その分子の中に原子が何個あるか」を表すもので、物質そのものの情報だから変えられない。係数(前の大きい数字)は「その分子が何個あるか」を表すもので、こっちを調整するんだよ。

間違い② 片方だけ合わせて満足してしまう

たとえば マグネシウムの燃焼:Mg + O₂ → MgO

よくある間違い

Mg + O₂ → 2MgO
(Oは合ったけど、Mgを確認していない)
左:Mg 1個 → 右:Mg 2個 ✗

正しい解き方

2Mg + O₂ → 2MgO
左:Mg 2個、O 2個
右:Mg 2個、O 2個 ✓

一つの原子を合わせたら、必ず他の原子も確認しよう。これを忘れると部分点すらもらえないことがあるよ。


間違い③ 複雑な反応式でパニックになる

炭酸水素ナトリウムの熱分解:

NaHCO₃ → Na₂CO₃ + H₂O + CO₂

こういう化学式が長い反応は、一つずつ原子を数えていくのが大事。

原子 左側 右側(係数なし) 合ってる?
Na 1 2
H 1 2
C 1 1+1=2
O 3 3+1+2=6

全部足りない!左の NaHCO₃ の係数を 2 にしてみよう。

2NaHCO₃ → Na₂CO₃ + H₂O + CO₂

原子 左側 右側 合ってる?
Na 2 2
H 2 2
C 2 1+1=2
O 6 3+1+2=6

全部合った!

複雑な反応式のコツ
表を書いて原子の数を整理しよう。頭の中だけでやると絶対にミスる。テスト本番でも、問題用紙の余白に表を書くのがおすすめだよ。

練習問題にチャレンジ!

次の化学反応式の係数を合わせてみよう。

【問題1】鉄と酸素の反応

Fe + O₂ → Fe₂O₃

【問題2】メタンの燃焼

CH₄ + O₂ → CO₂ + H₂O

【問題3】酸化銅の還元

CuO + C → Cu + CO₂


解答と解説

【問題1】4Fe + 3O₂ → 2Fe₂O₃

右側:Fe が 2×2 = 4個、O が 2×3 = 6個。左側もそれに合わせて Fe を4、O₂ を3にする。

【問題2】CH₄ + 2O₂ → CO₂ + 2H₂O

C は左右1個ずつでOK。H は左4個だから右の H₂O を2倍。O は右が 2+2 = 4個だから左の O₂ を2倍。

【問題3】2CuO + C → 2Cu + CO₂

C は左右1個ずつ。O は右に CO₂ で2個あるから、左の CuO を2倍。すると Cu も左2個になるから右も2倍。


まとめ

化学反応式の係数合わせは、手順を守れば確実にできる

  1. 化学式は絶対に変えない(係数だけで調整)
  2. 複雑な分子・多い原子から先に合わせる
  3. 最後に全原子の数を確認する(表を使うと確実)

「なんとなく」ではなく「手順通り」に。これだけで化学反応式の正答率はグッと上がるよ!

テスト前に、教科書に出てくる反応式を5つくらい自分で係数合わせの練習をしてみてね。繰り返しやることで、自然とできるようになるから。

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