入試の大問4〜5で毎年出る「あの問題」

福岡県の公立高校入試の数学で、毎年ほぼ確実に出るのが「関数と図形の融合問題」。

放物線や直線の上に三角形や四角形ができて、「面積を求めよ」「線分の長さを求めよ」って聞かれるやつだね。

90%以上
の年度で関数×図形が出題
配点8〜12点
ここを取れるかで合否が分かれる

「関数だけならできるのに、図形が混ざると急にわからなくなる…」って声、ものすごく多い。

でも実は、出るパターンは大きく3つに絞れるんだ。パターンを知って手順通りにやれば、かなり解けるようになるよ。


パターン① 座標上の三角形の面積

一番よく出る王道パターンがこれ。

放物線 y = ax² と直線 y = mx + n の交点をA、Bとし、直線とy軸の交点をCとする。△ABCの面積を求めよ。

みんなが間違えるポイント

よくある間違い

「底辺×高さ÷2」をなんとなくやろうとして、斜めの辺を底辺にしてしまう → 高さが求められずフリーズ

正しい解き方

底辺はy軸に平行(縦)か x軸に平行(横)にとる!
こうすれば「高さ」は座標の差で簡単に出せる

解き方の手順

座標上の三角形の面積 — 3ステップ

Step 1:交点の座標を求める → 連立方程式を解いてA、Bの座標を出す

Step 2:底辺と高さを決める → y軸上の点C を使い、ABを底辺(x座標の差)、Cからの距離を高さにする → またはy軸に平行な線で三角形を分割する

Step 3:面積の公式に当てはめる → 分割した場合は2つの三角形の面積を足す

練習問題①

放物線 y = x² と直線 y = x + 2 の交点をA、Bとし(Aが左側)、直線とy軸の交点をCとする。△ABCの面積を求めよ。

👦
連立方程式は解けるんですけど、そのあとどうすれば…
👨‍🏫
まず交点を出そう。x² = x + 2 → x² − x − 2 = 0 → (x−2)(x+1) = 0 だから x = 2, −1。つまり A(−1, 1)、B(2, 4) だね。C は x = 0 を直線に代入して C(0, 2)。あとは底辺ABの「横の長さ」= 2−(−1) = 3 …じゃなくて、ABは斜めだから直接は使えない。ここがポイント!

解き方:y軸で分割する方法

Cはy軸上の点(0, 2)だから、y軸(x = 0の線)で△ABCを左右2つの三角形に分割しよう。

一番ラクな方法はコレ:

△ABC = △OAB の面積を、y軸で左右に分ける

Cから見て、左の三角形 △ACy軸 と右の三角形 △BCy軸 に分ける。

ごめん、ちょっと回りくどくなったね。一番実戦的な方法を教えるよ。

実戦で最速の公式

座標上の三角形で、1つの頂点がy軸上にあるとき:

$△ABC = \frac{1}{2} \times |x_A - x_B| \times (\text{Cからの距離ではなく…})$

実は、こう考えるのが一番シンプル👇

底辺 = Aのx座標とBのx座標の差の絶対値(= 横幅)にして、 高さ = Cのx座標からAB方向への垂直距離

…だとまた面倒だから、y軸で分割法を使うのが結局一番確実。

y軸分割法(これだけ覚えて!)

C(0, 2)を通るy軸で△ABCを左右に分ける:

左の△(A側): 底辺 = Cを通るy軸上の適当な長さ → ❌ これじゃダメ

正しくは:

△ABCの面積 = △ACD + △BCD (Dは辺AB上ではなく、y軸がABと交わる点ではない

…よし、ここはごちゃごちゃ説明するより、具体的に計算するのが一番わかりやすいね。

練習問題①の模範解答

交点:x² = x + 2 より x² − x − 2 = 0、(x + 1)(x − 2) = 0

A(−1, 1)、B(2, 4)、C(0, 2)

面積:C(0, 2) はy軸上 → y軸で△ABCを左右に分割

もっとスッキリ書くね:

Cはy軸上にあるから、Cを頂点として、

ここで使う最強テクニックが 「等積変形」 ではなく、単純に 座標から直接求める公式

$S = \frac{1}{2} |x_A(y_B - y_C) + x_B(y_C - y_A) + x_C(y_A - y_B)|$

代入すると:

$S = \frac{1}{2} |(-1)(4-2) + 2(2-1) + 0(1-4)|$ $= \frac{1}{2} |(-1)(2) + 2(1) + 0|$ $= \frac{1}{2} |-2 + 2| = 0$

…あれ? 0になっちゃった。 これはA、B、Cが一直線上にあるということ。

実際に確認すると、A(−1, 1) → 直線 y = x + 2 に代入:y = −1 + 2 = 1 ✓、C(0, 2) も直線上。つまりA、B、Cは全部同じ直線 y = x + 2 の上にあるから三角形にならない!

これは問題設定がまずかったね。入試ではこうならないように、y軸との交点ではなく原点Oを使ったりする。 改めて入試でよくある形で出すよ。


練習問題①(改)

放物線 y = x² 上の2点 A(−1, 1)、B(2, 4) と原点Oについて、△OABの面積を求めよ。

解答:

座標から面積を求める公式を使う。

$S = \frac{1}{2} |x_A(y_B - y_O) + x_B(y_O - y_A) + x_O(y_A - y_B)|$

O(0, 0)、A(−1, 1)、B(2, 4) を代入:

$S = \frac{1}{2} |(-1)(4-0) + 2(0-1) + 0(1-4)|$ $= \frac{1}{2} |-4 + (-2) + 0|$ $= \frac{1}{2} \times 6 = 3$

答え:3

座標から三角形の面積を求める公式

3点 (x₁, y₁)、(x₂, y₂)、(x₃, y₃) のとき:

S = ½ |x₁(y₂ − y₃) + x₂(y₃ − y₁) + x₃(y₁ − y₂)|

これを覚えておけば、どんな座標の三角形でも一発で出せる!

ただし入試では途中式を書くために「y軸で分割する方法」も使えるようにしておこう。


パターン② 線分の長さ・座標を文字で表す

放物線 y = ½x² 上に点Pがあり、Pのx座標を t とする。線分PQの長さを t を使って表せ。

このパターンでは「座標を文字で置く」→「長さや面積を文字の式で表す」という流れが定番。

みんなが間違えるポイント

よくある間違い

P の x座標を t とおいたとき、y座標を「y」のまま放置してしまう

正しい考え方

Pは放物線 y = ½x² 上の点だから、y座標は ½t² になる!
→ P(t, ½t²) とすぐ書けるかがカギ

「グラフ上の点 → x座標を決めればy座標は自動的に決まる」

これが関数と図形の融合問題の最重要ルールだよ。

練習問題②

放物線 y = ½x² 上に点P(x座標が正)がある。Pからx軸に垂線を下ろした足をHとする。PH = 8 のとき、Pの座標を求めよ。

解答:

Pのx座標を t(t > 0)とすると、P(t, ½t²)

H は Pからx軸に下ろした足だから H(t, 0)

PH = ½t² − 0 = ½t²

½t² = 8 → t² = 16 → t = 4(t > 0)

答え:P(4, 8)


パターン③ 面積を二等分する直線・等積変形

△OABの面積を直線が二等分するとき、その直線の式を求めよ。

これが一番難しいやつ。でも考え方のコアは意外とシンプル。

面積二等分の鉄則

三角形の1つの頂点と、対辺の中点を結ぶ直線は、その三角形の面積を二等分する。

つまり「中点を求める → 頂点と結ぶ → 直線の式を出す」の3ステップ!

練習問題③

原点Oと、放物線 y = x² 上の2点 A(−2, 4)、B(3, 9) がある。Oを通る直線ℓが△OABの面積を二等分するとき、直線ℓの式を求めよ。

解答:

直線ℓはOを通り、辺ABの中点Mを通る直線。

ABの中点M: $M = \left(\frac{-2+3}{2}, \frac{4+9}{2}\right) = \left(\frac{1}{2}, \frac{13}{2}\right)$

直線OMの傾き: $a = \frac{\frac{13}{2} - 0}{\frac{1}{2} - 0} = \frac{13}{1} = 13$

答え:y = 13x


入試本番で使える「解き方チェックリスト」

関数×図形 問題の攻略チェックリスト

□ Step 1:座標を全部求める

□ Step 2:図をかく

□ Step 3:何を求めるか確認

□ Step 4:文字が出てきたら「グラフ上の点」を活用


まとめ

福岡県入試の「関数×図形」融合問題は、やることが決まっている。

  1. 座標を求める(連立方程式を正確に解く)
  2. 図を描く(これ本当に大事)
  3. パターンに当てはめる(面積・長さ・二等分)

この3つをていねいにやれば、確実に得点できる問題だよ。

逆に言えば、連立方程式の計算ミスが一番の敵。入試では検算の時間を必ず取ろう。関数×図形は「難しそうに見えて、やることは基本の組み合わせ」だからね。

👦
関数と図形って別々ならできるんですけど、合わさると急にムリになります…
👨‍🏫
それ、みんな言う!でも今日やった3パターンで入試の大半はカバーできるから、まず練習問題を自分の手で解き直してみて。「座標を出す→図を描く→パターンに当てはめる」、この手順を体に染み込ませよう!

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